第32回開催記録

日時:平成25年10月31日(木)
会場:高崎シティギャラリー・コアホール



■演目■

業平餅(なりひらもち)

在原業平が供の者を大勢連れて玉津島詣に行く途中、休憩した餅屋で亭主に餅を勧められますが、身分の高い業平はお金など持ち合わせていません。お金を出さなければ餅が食べられないと知って業平は餅代として餅のめでたい物語を聞かせたり餅づくしの謡いを舞ったりしますが、何のことだかわからない餅屋はあくまで代金を要求してきます。
シテ【在原業平】山本則重 アド【三位】山本則孝 アド【稚児】山本紗綾
アド【随身】山本泰太郎 アド【随身】山本凜太郎 アド【沓持】山本則秀
アド【長柄持】若松 隆 アド【餅屋の亭主】山本東次郎 アド【餅屋の娘】遠藤博義



皸(あかがり)

主人は茶の会に、太郎冠者を同道して出かけます。茶の湯というのはいろいろと面倒なものなので、よく覚えておくようにといいながら歩いて行くうち川にさしかかりました。主人は太郎冠者に背負って渡れと命じますが、太郎冠者は持病のあかぎれがしみるからと断わります。すると主人はそれなら皸を歌題にして面白く詠んだら私が背負ってやろうと言い出します。太郎冠者は主人に背負われるなどとんでもないと断りますが……。
※「あかがり」とは「あかぎれ」のことです。

シテ【太郎冠者】山本則俊 アド【主人】山本則秀



舎弟(しゃてい)

兄からいつも「舎弟、舎弟」といわれている弟。ところがこの弟、「舎弟」という言葉の意味を知りません。そこで物知りの何某に尋ねに行きますが、何某は弟の無知に驚き、からかってやろうと思いたちます。そしてあろうことか「舎弟とは『泥棒』のことだ。」と教えてしまいます。怒った弟は…。

シテ【弟】山本泰太郎 アド【兄】山本則孝 アド【何某】山本東次郎



お話 山本東次郎