第33回開催記録












日時:平成26年5月9日(金)
会場:高崎シティギャラリー・コアホール
開場:午後6時 開演:午後6時30分









■演目■

鞍馬参(くらままいり)

鞍馬の多聞天は福を授けることで有名なため、主人は太郎冠者を供に鞍馬参りを思いたちます。参詣も無事に終り、今晩は夜通し祈りを捧げる通夜をするのでと言い自分だけ寝てしまい、太郎冠者には不審番を命じます。不満に思う太郎冠者が、寝入ってしまった主人を度々起こすので仕方なく寝かせてやると、太郎冠者は夢の中で多聞天から福を授かります。翌日、帰途の道すがらその話を聞いた主人は、それは自分が祈祷してもらった福だから渡せと命じます。命令には逆らえない太郎冠者ですが、ただ渡すのも口惜しく…。
シテ【太郎冠者】山本則孝 アド【主人】山本泰太郎



横座(よこざ)

耕作人は手に入れた牛を目利きしてもらおうと牛博労を尋ねる途中、いなくなった秘蔵の牛を探す牛博労に出会います。耕作人の引く牛が自分のものとわかり、「横座」と牛の名前を呼べば返事をするから返せといいます。耕作人は、呼んで応えれば返すが応えない時は牛博労を自分の家来にする、呼びかけは3度だけと約束させます。2度試みたものの、耕作人の大声に邪魔され牛は応えません。そこで牛博労は…。

シテ【牛博労】山本東次郎 アド【耕作人】山本則重
アド【牛】山本凜太郎



節 分(せつぶん)

節分の夜は蓬莱の島から鬼がやって来るという。夫の留守を守る女は柊を戸口にさして戸締りをしますが、そこに隠れ蓑をまとった鬼が女の家の戸口を覗き見ます。柊で目を突いた鬼は怒って柊を取り払い戸口を叩きますが、女には鬼の姿は見えません。蓑を脱いで再度戸を叩いた鬼は、戸口を開けた女に一目ぼれ。小歌を唄ってご機嫌をとり何とか家に入れてもらいますが…。

シテ【鬼】山本則俊 アド【女】山本則秀


お話 山本東次郎