第34回開催記録




日時:平成26年10月30日(木)
会場:高崎シティギャラリー・コアホール
開場:午後6時 開演:午後6時30分


■演目■

  • 隠笠(かくれがさ) 山本泰太郎
 世間で宝くらべが流行しており、主人もその宝くらべに出たいと思いますが宝の持ち合わせがありません。そこで太郎冠者を都へ買いに行かせます。 太郎冠者は都へ上ったものの、どこで宝を売っているやら、どんなものが宝なのかわかりません。そこで宝を買おうと呼び回っていると、売り手(詐欺師)が近づいて来て、自分は宝屋の亭主だと名乗り、古笠を鎮西八郎為朝が鬼ヶ島から持ち帰った隠れ笠(姿が消える笠)と偽り、高値で売りつけます。喜んで買って帰った太郎冠者は、早速主人に着せますが…。
 シテ【太郎冠者】山本泰太郎 アド【主】山本則孝 アド【売り手】山本則秀
        • 仏師(ぶっし) 山本則重
         田舎者がお堂を建立したので、都の仏師に本尊になる仏像を作ってもらうことにしました。都に来て声高に仏師を求め歩いたところ、やって来たのは何とすっぱ(詐欺師)でした。自分が真の仏師だと偽り、等身大の吉祥天女像を作って明日の今時分渡すと約束します。翌日、すっぱは先まわりして面をかぶって仏像に化けて待っていますが、やって来た田舎者は気に入らないとすっぱを探し始めます。
        シテ【すっぱ】山本則重 アド【田舎者】山本則俊 
          • 蛸(たこ) 山本東次郎
           筑紫の僧が都を見物しようと思い立ち、播磨国清水の浦へとやって来ました。すると、去年の春に死んだ蛸の霊があらわれ、回向してほしいと頼みます。僧が所の者に、供養のいわれについて尋ねると、去年大蛸が上がり皆で食べたが祟るので、埋めて弔ったとのこと。僧が回向し祈っていると、再び蛸の霊があらわれ、最期の様子を語り始めます。
          シテ【蛸の霊】山本東次郎 アド【筑紫の僧】山本凜太郎アド【所の者】若松 隆
              • お話 山本東次郎